平本蓮は弱いのか?その評価が分かれる理由と格闘家としての実力を徹底検証

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「平本蓮」と検索すると、なぜか「弱い」というキーワードが一緒に表示されることがあります。K-1で輝かしい実績を残し、RIZINでもメインイベントを務める彼が、なぜそのように言われてしまうのでしょうか。そこには、格闘技ファンならではの厳しい視点や、彼自身のキャラクター、そして最近の大きなニュースが複雑に絡み合っています。

この記事では、平本蓮選手が「弱い」と検索される背景にある理由を掘り下げつつ、彼の本当の実力や魅力について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

平本蓮が「弱い」と言われてしまう主な3つの理由とは

まずは、インターネット上で「平本蓮は弱い」という声が上がったり、検索されたりする主な原因について見ていきましょう。単なるアンチの批判だけではなく、彼のキャリア特有の事情も関係しています。

MMA(総合格闘技)転向当初の苦戦と戦績

平本蓮選手が「弱い」と言われる最大の要因は、MMA(総合格闘技)デビュー当初の戦績にあります。彼はK-1という立ち技格闘技のトップ選手でしたが、MMAは「寝技」「タックル」「関節技」など、全く異なる技術が必要な競技です。

2020年の大晦日に行われたMMAデビュー戦では、萩原京平選手に対して打撃で見せ場を作るものの、テイクダウン(倒されること)を許し、マウントポジションからのパウンドでTKO負けを喫しました。この試合で「打撃はすごいが、寝技ができない」という弱点が露呈してしまったのです。

その後も、レスリング力のある選手に苦戦する場面が見られ、「総合的に見るとまだ弱い」という評価が定着してしまった時期がありました。格闘技ファンの間では「転向組は寝技への対応に時間がかかる」というのは常識ですが、平本選手の注目度があまりに高かったため、初期の敗北が強く印象に残ってしまったと言えます。

ビッグマウスと試合結果のギャップ

平本蓮選手の代名詞とも言えるのが、SNSや記者会見での過激な発言、いわゆる「トラッシュトーク」です。対戦相手を徹底的に挑発し、「俺が一番強い」「相手にならない」と公言するスタイルは、大きな注目を集めます。

しかし、このように期待値を限界まで上げた状態で試合に負けてしまうと、その反動で批判も大きくなります。「あれだけ大きなことを言っていたのに負けた=口だけ=弱い」という図式が、一部のファンの間で成立してしまうのです。

この「ヒール(悪役)」としての振る舞いは、格闘技を盛り上げるための彼なりのプロモーション戦略でもありますが、結果が伴わない時期には、どうしても「弱い」というレッテルを貼られる原因となってしまいます。勝てば「有言実行の天才」、負ければ「ただのビッグマウス」と評価が極端に分かれるのが、彼の特徴でもあります。

ドーピング疑惑騒動が与えた影響

「弱い」という検索が増えた最近の理由として、2024年の「超RIZIN.3」後のドーピング疑惑騒動は避けて通れません。朝倉未来選手との試合で見事な1ラウンドTKO勝利を収め、実力を証明したかに思われましたが、その後にSNS上でドーピングに関する疑惑が浮上しました。

最終的にRIZIN公式の検査結果は「陰性(シロ)」と発表されましたが、この騒動の過程で流出した音声データや、関係者による告発などがネット上で大きく拡散されました。これにより、「もし薬物を使っていたなら、あの強さは本物ではない」「薬に頼るなんて精神的に弱い」といった厳しい意見が飛び交うことになったのです。

公式には潔白が証明されていますが、一度ついた「疑惑」のイメージは完全に拭い去ることが難しく、アンチファンを中心に「実力ではなくドーピングのおかげ」という批判的な見方が残ってしまったことが、検索キーワードに影響していると考えられます。

本当の実力はどうなのか?K-1時代からの進化を分析

ここまではネガティブな意見の背景を見てきましたが、実際の平本蓮選手の実力は決して低いものではありません。むしろ、特定の分野では世界レベルの才能を持っています。ここでは彼の「本当の強さ」について分析します。

K-1で見せた世界レベルの打撃センス

平本蓮選手のベースにあるのは、間違いなく「世界最高峰の打撃技術」です。高校生でK-1甲子園を制覇し、プロデビュー後も破竹の勢いで勝ち上がりました。

特に評価されているのが、以下の実績です。

【K-1時代の主な功績】

・当時「日本人キラー」として恐れられていた最強王者ゲーオ・ウィラサクレックをKOで撃破。

・K-1 WORLD GP ライト級王座決定トーナメントで準優勝。

・ボクシングテクニック、カウンターの精度は当時のK-1でもトップクラス。

「打撃だけの選手」と揶揄されることもありますが、その打撃のレベルが並大抵ではありません。MMAのオープンフィンガーグローブ(薄いグローブ)で彼のパンチを受けることは、対戦相手にとって恐怖でしかないのです。この「一撃で倒せる武器」を持っていること自体が、彼が強者である証明と言えます。

MMAへの適応と驚異的な進化スピード

デビュー戦での敗北後、平本選手は本気でMMAに取り組むため、アメリカのトップジムでの武者修行や、日本国内の剛毅會(ごうきかい)での空手トレーニングなど、環境を大きく変えました。

その成果は着実に現れています。特に以下の点での進化は、専門家の間でも高く評価されています。

進化のポイント:テイクダウンディフェンス(倒されない技術)

初期は簡単に倒されていたタックルに対し、重心の低い構えや、空手特有の距離感を活かすことで、相手に触れさせない、あるいは倒されてもすぐに立つ技術を身につけました。

弥益ドミネーター聡志選手との試合では、格上のグラップラー(寝技が得意な選手)相手に一度も決定的な場面を作らせず、打撃で圧倒しました。この試合は、彼が「MMAファイター」として覚醒した瞬間として語り草になっています。「弱い」と言われていた寝技への対応力は、短期間で劇的に向上しているのです。

強豪選手と渡り合うフィジカルとメンタル

「打たれ強さ」と「メンタル」も平本選手の大きな武器です。元RIZIN王者である斎藤裕選手との試合では、判定で敗れはしたものの、スプリット(判定が割れる接戦)までもつれ込む大健闘を見せました。

斎藤選手は試合巧者であり、泥臭い展開に持ち込むのが上手い選手ですが、平本選手はその土俵でも大きく崩れることはありませんでした。また、試合中に見せる不敵な笑みや、プレッシャーのかかる大舞台でも普段通りの動きができる強心臓ぶりは、トップアスリートとしての資質そのものです。

技術面だけでなく、フィジカルの強さ(体の軸の強さ)も向上しており、フェザー級のトップ戦線でも当たり負けしない体を作ってきています。これらは決して「弱い選手」ができることではありません。

格闘技ファンが注目する平本蓮の「特殊な」才能

強さの指標は、単なる勝ち負けだけではありません。平本蓮選手には、他の選手にはない特殊な才能があり、それが彼をトップスターの座に押し上げています。

トラッシュトークによる注目度の集め方

平本蓮選手の最大の才能とも言えるのが、「試合をプロデュースする力」です。SNSでの発言一つで数万の「いいね」を集め、対戦相手とのストーリーを勝手に作り上げてしまいます。

格闘技興行において「注目されること」は、強さと同じくらい重要な価値を持ちます。彼が言葉で煽ることで、ファンは「平本が勝つのか? 口だけなのか?」と気になって仕方なくなり、PPV(ペイパービュー)の購入につながります。「アンチを客にする」という手法において、彼は日本格闘技界で随一の才能を持っています。

メンタルの強さと試合運びの賢さ(ファイトIQ)

「ビッグマウス」の裏には、非常に冷静でクレバーな分析力が隠されています。彼は自身のYouTubeチャンネルや解説動画などで、他の選手の試合展開を的確に予想することが多く、その「分析眼」はファンの間でも評判です。

実際の試合でも、ただ闇雲に殴りかかるのではなく、相手の嫌がる距離を保ち、カウンターを狙う冷静な試合運びを見せます。感情的になっているように見せて、リング上では極めて理詰めな戦い方ができるのです。この「ファイトIQ(格闘知能)」の高さは、彼の強さを支える重要な柱です。

アンチすらも巻き込むカリスマ性

「平本蓮のことは嫌いだけど、試合は見てしまう」という人は非常に多いです。これは彼に人を惹きつけるカリスマ性がある証拠です。

また、彼のファッションセンスや、独自の美学に基づいたライフスタイルに憧れる若者も多く、単なるスポーツ選手を超えた「インフルエンサー」としての側面も持っています。格闘技を知らない層まで巻き込んで話題を作れる力は、興行側にとっても代えがたい魅力であり、これもまた「強さ」の一つの形と言えるでしょう。

比較されるライバルたちとの関係性と評価

平本蓮選手の評価を語る上で欠かせないのが、ライバルたちとの比較です。彼らとの戦いや関係性が、平本選手の立ち位置を明確にしています。

朝倉未来との因縁と「超RIZIN.3」

平本蓮選手が執拗に挑発を続け、ついに実現した朝倉未来選手との対戦。これは日本の格闘技史に残る一大イベントとなりました。

下馬評では「MMAの経験値で勝る朝倉有利」という声も多かった中、平本選手は1ラウンド開始早々に強烈な左ストレートを当て、そのままラッシュをかけてTKO勝利を収めました。この試合は、彼の打撃技術がMMAのトップ層にも通用するどころか、一撃で粉砕する威力を持っていることを証明しました。

ただし、前述のドーピング疑惑騒動により、この勝利の評価がファンの中で割れてしまっているのは事実です。しかし、リングの上で見せたあの瞬間のパフォーマンス自体は、間違いなく「強者」のものでした。

萩原京平とのデビュー戦からのストーリー

平本選手にとっての「悪夢」であり「原点」でもあるのが、萩原京平選手です。デビュー戦での完敗は、平本選手に「MMAは甘くない」という現実を突きつけました。

一方、萩原選手にとっても平本戦はキャリアのハイライトでしたが、その後両者は異なる道を歩んでいます。平本選手がトップ戦線へ食い込んでいったのに対し、萩原選手は連敗に苦しむ時期もありました。現在では「実力なら平本が上回ったのではないか」という評価も多く見られますが、リベンジマッチが実現していないため、比較され続けています。

斎藤裕やその他トップファイターとの比較

元王者・斎藤裕選手との試合は、平本選手の現在地を知る上で最も重要な一戦でした。結果は1-2の判定負けでしたが、誰もが認める実力者である斎藤選手相手に、テイクダウンを許さず、打撃戦で互角以上に渡り合った事実は大きいです。

メモ:
この試合後、多くの解説者やファイターが「平本蓮はもう弱くない」「トップ5に入る実力がある」と評価を改めました。

クレベル・コイケ選手や鈴木千裕選手など、現在のフェザー級トップ勢と比較すると、まだ「寝技での決定力」や「爆発力」で劣る部分はありますが、相性次第では誰に勝ってもおかしくないレベルに到達しているというのが、公平な評価でしょう。

今後の平本蓮に求められているもの

「弱い」という声を完全に消し去り、真の王者として認められるためには、今後どのようなステップが必要なのでしょうか。

潔白の証明と信頼の回復

ドーピング騒動によって失墜した信頼を取り戻すことが、何よりも最優先の課題です。公式検査の結果が「陰性」であったとしても、一度ついたネガティブなイメージを払拭するには、今後の徹底した検査への協力や、クリーンな体でのパフォーマンス証明が必要です。

次戦以降、以前と変わらない、あるいはそれ以上のパフォーマンスを見せることができれば、「やっぱり実力だったんだ」とアンチを黙らせることができるでしょう。逆境を跳ね返すストーリーを作れるかも、彼の才能の見せ所です。

グラップリング技術のさらなる向上

打撃に関しては世界トップクラスですが、MMAで王者になるためには、自分からテイクダウンして攻める技術や、寝技での一本を取る技術も必要になってきます。

現在は「倒されないための技術」が中心ですが、「自分から倒して削る」「サブミッション(関節技)で勝つ」という引き出しが増えれば、打撃への警戒心もさらに強まり、手がつけられない選手になる可能性があります。

世界レベルでの通用度

本人は以前から「UFC(世界最高峰の団体)を目指す」と公言していましたが、現在はRIZINのベルトを狙う位置にいます。日本のトップには手が届きそうですが、世界中の猛者が集まるUFCレベルで通用するかは未知数です。

「日本国内では強いが、世界では弱い」と言われないためにも、まずはRIZINのベルトを巻き、国際戦での実績を積んでいくことが期待されています。

まとめ:平本蓮は決して弱くない!これからの逆襲に注目

今回は「平本蓮 弱い」というキーワードで検索される理由と、その実態について解説しました。

要点を整理すると、以下のようになります。

・「弱い」と言われるのは、デビュー当初の連敗ビッグマウスとのギャップ、そしてドーピング疑惑による批判が主な原因。

・実際の実力は、K-1準優勝クラスの圧倒的な打撃に加え、MMAのディフェンス技術もトップレベルに成長している。

・朝倉未来をKOするなど爆発力はあるが、疑惑の払拭とさらなる総合力の向上が、真の評価への鍵となる。

結論として、平本蓮選手は「決して弱くはない、むしろ非常に危険で才能あふれるファイター」です。彼につきまとう「弱さ」の検索ワードは、期待の裏返しや、あまりにも注目度が高すぎることの副作用とも言えます。

賛否両論を巻き起こしながらも、常に話題の中心にいる平本蓮選手。この先、彼がどのような試合を見せ、アンチの手のひらを返させるのか、そのストーリーから目が離せません。

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