スカパーでRIZINを完全攻略！録画や視聴料金などのポイントを解説

「あの一戦を、もう一度じっくり見返したい」「ネット配信だと回線が止まらないか不安…」そう感じている格闘技ファンは多いのではないでしょうか。

RIZIN（ライジン）は今や日本中が熱狂する一大エンターテインメントですが、視聴方法はいくつか存在します。その中でも「スカパー！」を選ぶ最大の理由は、やはり「テレビの大画面で安定して見られること」と「録画ができること」に尽きます。ネット配信が主流になりつつある今でも、スカパー！の人気が根強いのは、まさにこの「永久保存版」を作れる点にあります。

この記事では、スカパー！でRIZINを見るための具体的な手順、料金の仕組み、そしてメリット・デメリットを、初心者の方にもわかりやすく解説します。最高の環境で、世紀の激闘を目に焼き付けましょう。

スカパー！でRIZINを見る最大のメリットとは

数ある視聴方法の中で、なぜ多くのファンがあえてスカパー！を選ぶのでしょうか。その理由は、単に「試合を見る」だけでなく、「試合を手元に残す」という体験に価値があるからです。ここではスカパー！ならではの強みを紹介します。

録画して「永久保存版」にできる

これがスカパー！を選ぶ最大の理由と言っても過言ではありません。U-NEXTやABEMAなどのネット配信サービスには「見逃し配信期間」があり、一定期間が過ぎると視聴できなくなります。しかし、スカパー！はテレビのレコーダーに録画が可能です。

録画したデータは、ブルーレイディスクやDVDにダビングして残すことができます（※機種やコピー制御信号によりますが、一般的に「コピーワンス」等の形式で保存可能です）。名勝負をディスクとして手元に置いておけるので、数年後に「あの時の煽りVが見たい」「あのKOシーンをコマ送りで見たい」と思ったときに、いつでも再生できるのが魅力です。

テレビの大画面で遅延なく楽しめる

格闘技のような動きの速いスポーツにおいて、映像の遅延（ラグ）はストレスの原因になります。ネット配信の場合、アクセスが集中すると画質が落ちたり、映像が止まったりすることがあります。また、実際の試合進行から数十秒〜数分の遅れが生じることも珍しくありません。

一方、スカパー！は衛星放送を使用しているため、通信環境の混雑による影響を受けにくいのが特徴です。高画質のまま安定して視聴でき、リアルタイムとのタイムラグもネット配信に比べて非常に少ないため、SNSでのネタバレを恐れずに観戦に集中できます。

ネット環境に左右されない安定画質

最近は高画質なネット配信も増えていますが、それでも自宅のWi-Fi環境によっては、家族が同時に動画を見ていたりすると画質が不安定になることがあります。大事なKOシーンで画面がカクついてしまったら、興奮も台無しです。

スカパー！であれば、アンテナ（または光回線テレビ）で受信するため、インターネットの回線速度に関係なく、常に一定のクリアなハイビジョン画質で視聴できます。安定性を最優先したい方にとって、これほど心強い環境はありません。

放送終了後の再放送について

スカパー！のもう一つの良さは、再放送の扱いやすさです。PPV（ペイ・パー・ビュー）で購入した大会は、当日の生中継だけでなく、後日設定されている再放送枠でも視聴できるケースが一般的です。

万が一、当日の生中継を見逃してしまったり、録画に失敗してしまったりしても、数日後の再放送スケジュールに合わせて再度録画予約をするというリカバリーが効きます。配信期限に追われることなく、余裕を持って楽しむことができます。

スカパー！でRIZINを視聴するための料金体系

スカパー！でRIZINを見る場合、料金の仕組みが少し特殊です。「月額いくら」で見放題になるわけではないため、ここでしっかり確認しておきましょう。

基本料と視聴チケット（PPS）の仕組み

スカパー！でRIZINを見るには、「スカパー！の基本料」と「大会ごとの視聴チケット代」の2つが必要です。これは、RIZINが「PPS（ペイ・パー・シリーズ）」という、番組単位で購入する商品として販売されているためです。

大会ごとのチケット価格の相場

RIZINの視聴チケット（PPS）の価格は、大会の規模によって異なります。通常のナンバーシリーズやLANDMARKシリーズであれば、おおよそ5,000円〜5,500円程度に設定されることが多いです。

また、「前売りチケット」と「当日チケット」で価格が分かれている場合もあります。当日購入も可能ですが、アクセス集中による購入エラーなどのトラブルを避けるためにも、そして少しでもお得に購入するためにも、早めの事前購入をおすすめします。

支払い方法の種類と注意点

スカパー！の支払い方法は、主に「クレジットカード」と「口座振替」の2種類です。ただし、RIZINのようなPPV/PPSチケットを購入する場合、即時決済が求められることがあるため、クレジットカードを登録しておくと手続きがスムーズです。

口座振替の場合、加入手続きから視聴開始までに時間がかかるケースがあります。試合当日に慌てて加入しようとしても間に合わない可能性があるため、口座振替希望の方は少なくとも数日前、できれば1週間前には手続きを済ませておく必要があります。

他の配信サービスとの料金比較

料金面だけで見ると、ネット配信サービスの方が安くなるケースがあります。例えば、U-NEXTなどは月額会員特典のポイントをチケット購入に充てられるため、実質価格が下がることがあります。

しかし、スカパー！の料金には「録画が可能」「高画質・低遅延の保証」という付加価値が含まれています。「一度見たら終わり」ではなく、自分のライブラリとして所有できる価値を考えると、数百円〜千円程度の差額は十分に元が取れると考えるファンが多いようです。

申し込みから視聴開始までの具体的な手順

いざ「スカパー！でRIZINを見よう」と思っても、何から始めればいいかわからないという方のために、具体的なステップを紹介します。最も重要なのは最初の「映るかどうかの確認」です。

自宅のテレビで映るか確認する方法

スカパー！は衛星放送なので、自宅のテレビ環境がBS・CS放送に対応している必要があります。これを一番簡単に確認する方法が、無料チャンネルの「QVC」を映してみることです。

このCS161チャンネルが綺麗に映れば、あなたの家のアンテナや設備はスカパー！に対応しています。すぐに加入手続きに進んで問題ありません。もし映らない場合は、アンテナの設置や光回線テレビサービスの契約が必要になります。

公式サイトからの加入申し込みステップ

CS161が映ることを確認したら、スカパー！公式サイトから加入手続きを行います。電話でも申し込み可能ですが、繋がりにくい場合があるためWEB申し込みが確実です。

申し込みには、テレビやレコーダーに挿入されている「B-CASカード」または内蔵されている「ACASチップ」の番号（20桁）が必要です。事前にカードを抜いてメモするか、テレビの設定画面で番号を確認しておきましょう。

視聴チケット（PPS）の購入方法

スカパー！への加入が完了したら（あるいは同時申し込みで）、お目当てのRIZINの視聴チケットを購入します。この手続きを忘れると、契約はしていても試合が見られないので注意してください。

スカパー！公式サイトの「Myスカパー！」にログインし、番組検索で「RIZIN」と入力するか、おすすめ番組一覧から該当の大会を探します。商品コードを確認し、購入手続きを完了させてください。購入後、信号を受信して映るようになるまで30分程度かかることがあるため、試合開始直前ではなく、余裕を持って購入しましょう。

視聴トラブルが起きた時の対処法

「契約したのに画面が映らない！」という場合、最も多い原因は「信号を受信できていない」ことです。購入手続き完了後、テレビを該当のチャンネル（案内されているスカチャンなど）に合わせて、30分ほどそのままにして待つ必要があります（これを「受信待機」と呼びます）。

チャンネルを変えたりテレビを消したりせず、じっと待つのがポイントです。それでも映らない場合は、B-CASカード番号の登録間違いがないか、マイページで契約状況を確認してみてください。

RIZINをスカパー！で見る際の注意点とデメリット

メリットの多いスカパー！ですが、環境によっては不向きな場合もあります。契約してから後悔しないよう、注意点も知っておきましょう。

アンテナや専用チューナーが必要なケース

先ほどの「CS161」が映らなかった場合、スカパー！を見るためには「BS/110度CSアンテナ」をベランダ等に設置するか、フレッツ・テレビなどの光回線テレビサービスを契約する必要があります。

これらを新規に導入する場合、工事費や初期費用がかかります。RIZINを見るためだけにアンテナを立てるのはハードルが高いと感じるかもしれません。その場合は、手軽なネット配信サービスの方が向いていると言えます。

天候による受信障害の可能性

衛星放送の宿命として、極端な悪天候には弱いという弱点があります。通常の雨程度なら問題ありませんが、「ゲリラ豪雨」や「台風」のような激しい雨雲が上空にあると、電波が遮られて映像が乱れたり、一時的に受信できなくなったりすることがあります（降雨減衰と言います）。

ただ、スカパー！には「スカパー！番組配信」というネット視聴サービスも付帯しており、契約者はスマホやPCでも視聴できる場合があります（※RIZINのPPSチケットが番組配信に対応しているかは大会ごとによく確認してください）。これをバックアップとして活用することができます。

スマホやタブレット視聴の制限

スカパー！でPPSチケットを購入した場合、基本的には「テレビ（B-CASカードを挿した機器）」での視聴がメインとなります。最近は「スカパー！番組配信」でスマホ視聴できるケースも増えていますが、ネット配信専用サービス（U-NEXTやABEMA）のアプリに比べると、操作性や機能面でやや使い勝手が異なると感じるかもしれません。

「外出先で見たい」「通勤中に見たい」というニーズがメインであれば、最初からネット配信サービスを選んだ方が手軽な場合があります。

解約のタイミングと違約金について

スカパー！は加入月の基本料が無料になるキャンペーンなどを行っていますが、基本的には「加入した月には解約できない」というルールがあります。つまり、最低でも1ヶ月分（翌月分）の基本料（429円）は発生します。

RIZINが終わってすぐに解約したい場合でも、翌月の手続きとなることを覚えておきましょう。とはいえ、基本料は数百円ですので、大きな負担にはなりにくいです。

スカパー！以外でRIZINを見る方法との比較

最後に、迷っている方のために他の視聴方法との違いを整理します。自分の観戦スタイルに合ったものを選びましょう。

U-NEXTなどの動画配信サービスの特徴

U-NEXTやABEMA、RIZIN LIVEなどのネット配信サービスの最大のメリットは「手軽さ」です。アプリをダウンロードして決済すれば、その場ですぐにスマホやPCで見ることができます。アンテナも工事も不要です。

特にU-NEXTは「31日間無料トライアル」の登録特典として600ポイントがもらえるため、そのポイントをチケット購入に充てて、実質価格を安く抑えることができます。「録画は不要、とにかく安く手軽に見たい」という方には最強の選択肢です。

地上波放送の現状と今後の展望

以前は大晦日などにフジテレビ系列で地上波放送されていましたが、現在は地上波でのリアルタイム放送は行われていません。一部の地域で深夜に数ヶ月遅れのダイジェスト放送がある程度です。

そのため、RIZINの熱気をリアルタイムで感じるには、有料の視聴手段（PPV）を選ぶのが今の常識となっています。無料でフルマッチを見る方法は基本的にないと考えておいた方が良いでしょう。

自分のスタイルに合った視聴方法の選び方

結論として、以下のような基準で選ぶのがおすすめです。

●スカパー！がおすすめな人
・テレビの大画面で高画質で見たい
・録画してブルーレイなどに保存したい
・回線トラブルで止まるのが絶対に嫌だ
・再放送も含めて何度も楽しみたい

●ネット配信（U-NEXTなど）がおすすめな人
・スマホやタブレットで外出先でも見たい
・アンテナなどの設備がない
・ポイントなどを利用して少しでも安く見たい
・録画にはこだわらない

スカパーとRIZINの組み合わせで格闘技観戦をより深く楽しもう

RIZINをスカパー！で視聴することは、単なる観戦以上の価値をもたらしてくれます。試合当日の興奮をテレビの大画面で味わえるだけでなく、その熱狂を「録画」という形で自分のコレクションに加えられるからです。

数年後にふと「あの選手のデビュー戦が見たい」と思ったとき、棚からディスクを取り出して再生できる喜びは、格闘技ファンにとって何物にも代えがたい財産になります。

まずはリモコンで「CS161」が映るかチェックしてみてください。もし映るなら、あなたはすでに最高の観戦席へのチケットを手に入れる準備が整っています。次の大会は、ぜひスカパー！の安定した環境で、心ゆくまで格闘技の醍醐味を味わってください。