「過去の名勝負をもう一度見たい」「PRIDEやWECの映像も楽しみたい」
そんな格闘技ファンにとって、夢のようなサービスが「UFCファイトパス(UFC Fight Pass)」です。世界最高峰のMMA団体UFCが運営するこのサブスクリプションは、まさに格闘技界の「Netflix」。しかし、日本国内には「U-NEXT」という強力な放送パートナーも存在するため、どちらに加入すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、UFCファイトパスの魅力や料金プラン、そしてU-NEXTとの決定的な違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
UFCファイトパスの基本情報と特徴
UFCファイトパスは、世界中の格闘技ファンが利用している公式の動画配信サービスです。まずは、このサービスがどのようなものなのか、その基本的な仕組みと特徴について見ていきましょう。
サービス概要と仕組み
UFCファイトパスは、UFC(Ultimate Fighting Championship)が2013年に開始したデジタルストリーミングサービスです。インターネット環境があれば、パソコン、スマートフォン、タブレット、テレビなど、あらゆるデバイスで視聴することができます。
最大の特徴は、UFCの膨大な試合映像ライブラリーにアクセスできること。最新の試合だけでなく、UFCの歴史を彩った数々の名勝負や、UFCが買収してきた過去の団体の映像まで、24時間365日いつでも好きな時に見放題となります。「格闘技の図書館」とも呼べるこのサービスは、コアなファンであればあるほど手放せないツールとなっています。
見放題になるコンテンツの種類
UFCファイトパスで見られるコンテンツは、UFCの試合だけにとどまりません。世界中のさまざまな格闘技団体の試合が配信されています。
具体的には、UFCのナンバーシリーズ(PPV大会)やファイトナイトのプレリム(前座試合)のライブ配信に加え、これまでの全試合のアーカイブ視聴が可能です。さらに、キックボクシングの「GLORY」や、女子格闘技の「Invicta FC」、グラップリングイベントの「Polaris」など、打撃から組み技まで多岐にわたる団体のライブ配信や過去映像も楽しめます。格闘技を幅広く、深く楽しみたい人にとっては、宝の山のようなラインナップです。
U-NEXTとの決定的な違い
日本でUFCを視聴する場合、最も注意しなければならないのが「U-NEXT」との違いです。結論から言うと、「最新のナンバーシリーズ(PPV)のメインカードを日本語実況でライブで見たい」ならU-NEXT、「過去のアーカイブ映像や、マニアックな海外団体を見たい」ならUFCファイトパスがおすすめです。
現在、日本国内におけるUFCの主要なライブ配信権(特にメインカード)はU-NEXTが持っています。そのため、UFCファイトパスのスタンダードプランでは、ナンバーシリーズのメインカードが生中継で見られない場合があります(ブラックアウト)。「ライブ観戦」を重視するか、「データ収集や過去映像」を重視するかで選び方が変わります。
UFCファイトパスの料金プランと登録方法

次に、実際に利用する場合にかかる費用や、登録の手順について解説します。プランはシンプルですが、為替レートやキャンペーンによって変動することもあるため、登録前に公式サイトで確認することをおすすめします。
月額プランと年額プランの比較
UFCファイトパスには、主に「月額プラン」と「年額プラン」の2種類が用意されています。2024年〜2025年時点での目安として、月額プランはおおよそ1,200円〜2,700円程度(プランによる)、年額プランは一括払いで割引が適用され、月額換算すると20%以上お得になる設定が一般的です。
日本国内向けには「スタンダードプラン」と「プレミアムプラン」が表示されることがありますが、プレミアムプランはPPVイベントの視聴権が含まれる分、高額になります。とりあえずアーカイブを見たいだけであれば、安い方のプランで十分楽しむことができます。長く使い続ける予定なら、迷わず年額プランを選びましょう。
支払い方法の種類
支払いは、クレジットカードが基本ですが、アプリ経由での決済も可能です。公式サイトから登録する場合は、VISA、MasterCard、American Expressなどの主要なクレジットカードや、PayPalが利用できます。
一方、iPhoneやAndroidのアプリから登録する場合は、Apple IDやGoogle Play残高での支払いが選択できます。クレジットカード情報の入力を避けたい方や、キャリア決済を利用したい方は、スマホアプリ経由での登録がスムーズです。ただし、アプリ経由とWeb経由で料金に若干の差が生じる場合があるため、金額をよく確認してください。
登録手順のステップ解説
登録は非常に簡単で、数分で完了します。英語表記の画面が出る場合もありますが、手順は以下の通りです。
まず、UFCファイトパスの公式サイトまたはアプリを開き、「Sign Up(登録)」ボタンを押します。メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成した後、希望するプラン(月額か年額か)を選択します。最後に支払い情報を入力して「Start Subscription」を押せば完了です。住所入力などはローマ字で行う必要がありますが、デジタルサービスなので厳密な住所確認が行われるわけではありません。
メモ:
登録時に「Promo Code(プロモーションコード)」の入力欄がある場合があります。UFC公式SNSなどでキャンペーンコードが配布されていることがあるので、登録前に一度検索してみるとお得になるかもしれません。
圧倒的なアーカイブ機能とオリジナル番組
UFCファイトパスの真骨頂は、なんといってもその圧倒的な映像ライブラリーです。ここでは、具体的にどのような映像が見られるのか、その魅力に迫ります。
PRIDEやWECなど過去団体の映像
日本の格闘技ファンにとって最大のメリットといえるのが、かつて日本を熱狂させた「PRIDE」の映像がすべて見られることです。ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ・クロコップといったレジェンドたちの激闘が高画質で蘇ります。
それだけではありません。軽量級の最高峰だった「WEC」、数々のスター選手を輩出した「Strikeforce」など、UFCが吸収合併した団体の試合も網羅されています。現在のUFCチャンピオンが、若手時代にこれらの団体でどのような試合をしていたのかを振り返ることができるのは、ファイトパスならではの楽しみ方です。
伝説の試合を検索するコツ
膨大なライブラリーから目当ての試合を探すには、検索機能の使いこなしが重要です。基本的に英語ベースのサービスであるため、選手名は英語(ローマ字)で入力する必要があります。
例えば、「Conor McGregor」や「Horiguchi」のように入力します。また、特定のイベント(例:UFC 100)や、年号で絞り込むことも可能です。「Fight Library」というメニューから団体を選んでブラウジングするだけでも、懐かしい大会名を見つけて時間が経つのを忘れてしまうでしょう。
選手密着やドキュメンタリー番組
試合映像以外にも、オリジナル番組が充実しています。特に人気なのが、選手発掘リアリティ番組「The Ultimate Fighter(TUF)」の過去シリーズです。
また、選手の生い立ちやトレーニングキャンプに密着したドキュメンタリー、デイナ・ホワイト代表が世界中のローカル団体を視察する「Lookin’ for a Fight」なども見放題です。試合中の鬼気迫る表情とは違う、選手たちの素顔や人間ドラマを知ることで、次の試合を見る際への感情移入がより深まります。
柔術やキックボクシングなど他競技
MMA(総合格闘技)だけでなく、打撃や組み技に特化したイベントも見ることができます。世界最高峰のグラップリング大会「ADCC」の過去映像や、キックボクシングの「GLORY」、ムエタイイベントなども配信されています。
「寝技の技術を研究したい」「立ち技のスペシャリストの動きを見たい」というプレイヤー目線の方にとっても、非常に有益な教材となります。最近では「UFC Fight Pass Invitational」という独自のグラップリング大会も開催されており、現役UFCファイターが組み技ルールで戦うレアな姿も見ることができます。
UFCファイトパスをテレビやスマホで見る方法
いつでもどこでも見られるのがストリーミングサービスの良さですが、迫力ある試合はやはり大画面で見たいものです。ここでは、視聴環境について解説します。
対応しているデバイス一覧
UFCファイトパスは、マルチデバイス対応が進んでいます。スマートフォン(iOS、Android)、タブレット、パソコン(Windows、Mac)はもちろん、テレビで見るためのデバイスにも幅広く対応しています。
具体的には、Amazon Fire TV Stick、Apple TV、Chromecast(クロームキャスト)、Android TV搭載のスマートテレビ、Xboxなどのゲーム機で専用アプリが提供されています。自宅のテレビにこれらのデバイスを接続すれば、簡単にテレビの大画面で視聴可能です。
アプリの使い勝手と設定
スマホアプリ版は、直感的に操作できるデザインになっています。下部のメニューから「Home」「Search」「Library」などを切り替えられます。
ただし、インターフェースの多くは英語のままです。設定メニューから画質の調整や、通知設定(試合開始のアラートなど)が行えます。特に便利なのが「ダウンロード機能」です(一部コンテンツ対応)。Wi-Fi環境で動画をダウンロードしておけば、外出先でも通信量を気にせずに視聴することができます。
通信量や画質設定の注意点
動画ストリーミングは多くのデータ通信量を消費します。高画質(HD)で視聴し続けると、あっという間にギガが減ってしまうため、Wi-Fi環境での利用を強く推奨します。
外出先でモバイル通信を使って見る場合は、アプリの設定で画質を落とすか、データセーバー機能をオンにしましょう。また、ライブ配信中は回線状況によって画質が自動調整されることがありますが、手動で画質を固定することも可能です。カクつきが気になる場合は、画質を一段階下げるとスムーズに見られることが多いです。
解約方法と注意点、よくあるトラブル
「見たい試合は見終わった」「思ったより使わなかった」という時のために、解約方法も知っておくと安心です。海外サービス特有のわかりにくさもあるため、しっかり確認しておきましょう。
スムーズに解約するための手順
解約(自動更新の停止)は、契約したプラットフォームで行う必要があります。Webサイトでクレジットカード登録した場合は、ブラウザで公式サイトにログインし、「My Account」→「My Subscriptions」へ進み、「Cancel Subscription」をクリックします。
アプリ(Apple IDやGoogle Play)で登録した場合は、スマホの設定画面にある「サブスクリプション管理」からUFCファイトパスを選んでキャンセルします。アプリを削除しただけでは解約にならないので、必ず管理画面から手続きを行ってください。
更新日と日割り計算について
UFCファイトパスの解約は、「次回の更新を止める」という形式になります。そのため、契約期間の途中で解約手続きをしても、すでに支払った期間(次の更新日まで)は引き続き視聴可能です。
日割りでの返金は基本的に行われません。「あと数日残っているから」といってギリギリまで待つ必要はなく、解約を決めた時点ですぐに手続きをしておくのが、更新忘れを防ぐための賢い方法です。
再生できない時の対処法
「動画が再生されない」「ブラックアウト(視聴制限)と表示される」といったトラブルに遭遇することがあります。再生できない主な原因は、通信環境の不具合か、ブラウザのキャッシュ(一時データ)の問題です。まずはアプリの再起動や、ブラウザのキャッシュクリアを試してみましょう。
また、「Blackout」と表示される場合は、その地域での放送権の関係で視聴できないコンテンツであることを意味します(日本ではU-NEXTが権利を持っているメインカードなど)。この場合は、VPNなどを使わずに正規の放送パートナー(日本ならU-NEXTなど)で視聴する必要があります。
画面がすべて英語で不安な場合は、ブラウザ(Chromeなど)の翻訳機能を使いましょう。右クリックやアドレスバーのアイコンから「日本語に翻訳」を選ぶだけで、メニュー周りの意味がかなり理解しやすくなります。ただし、選手名検索は英語のまま行う必要がある点だけ覚えておいてください。
まとめ:UFCファイトパスで格闘技ライフを充実させよう

今回は、UFCファイトパスの特徴や料金、U-NEXTとの使い分けについて解説しました。
UFCファイトパスは、単なる試合中継サービスではなく、格闘技の歴史そのものが詰まった巨大なアーカイブです。最新のナンバーシリーズをライブで見るならU-NEXTが便利ですが、「過去のPRIDEを見返したい」「マニアックな海外団体の試合が見たい」「選手の研究をしたい」という方にとって、UFCファイトパスは代えのきかない最高のツールとなるでしょう。
ご自身の視聴スタイルに合わせて、U-NEXTと使い分けたり、見たい時期だけ加入したりと、賢く利用してみてください。世界中のファイターたちの熱い戦いが、あなたの日常をよりエキサイティングにしてくれるはずです。



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