RIZINのリングでひときわ異彩を放つファイター、YUSHI選手。「入場だけで金が取れる」と称される彼のパフォーマンスは、格闘技ファンのみならず多くの視聴者を魅了しています。そんな彼の世界観を決定づけているのが、センス抜群のYUSHI入場曲です。
重厚なヒップホップのビートや、会場をトランス状態に誘うサイケデリックなサウンド。この記事では、YUSHI選手が使用する楽曲の曲名やアーティスト、そしてその選曲に込められた深いこだわりやバックグラウンドについて、誰にでもわかりやすく解説していきます。音楽の知識が少しあるだけで、次回の入場シーンが何倍も楽しめるはずです。
YUSHIの入場曲といえば?代表的な楽曲とアーティスト
YUSHI選手の入場シーンを語る上で欠かせないのが、彼が選ぶ「音楽」です。単に好きな曲を流しているわけではなく、自身のキャラクターや会場の雰囲気に合わせて緻密に計算されています。ここでは、彼を象徴する代表的な楽曲を紹介します。
YUSHIの代名詞「Still D.R.E.」
YUSHI選手のイメージとして最も強く定着しているのが、ヒップホップ界のレジェンド、ドクター・ドレー(Dr. Dre)の名曲「Still D.R.E. ft. Snoop Dogg」です。
この曲は、特徴的なピアノのフレーズ(リフ)から始まり、重くゆったりとしたビートが続く、いわゆる「ウェッサイ(ウエストコースト・ヒップホップ)」のアンセムです。YUSHI選手が醸し出す「ワルくて色気のある大人の男」という雰囲気に、これ以上ないほどマッチします。
ミュージックビデオで描かれるローライダー(改造車)や、西海岸のストリートカルチャーの世界観は、YUSHI選手のファッションや振る舞いにも大きな影響を与えています。入場ゲートが開く前や、煽りVTR(紹介映像)のバックでこのピアノ音が流れるだけで、「YUSHIが来る!」と観客の期待値を最高潮に高める効果を持っています。
実際の入場で使用される「Artificial Intelligence」
「Still D.R.E.」がYUSHI選手の「イメージソング」だとすれば、実際に花道を歩く際に使用されることが多いのが、Save The Robotの「Artificial Intelligence」などのサイケデリック・トランス(サイケ)の楽曲です。
RIZIN LANDMARK vol.3やRIZIN.37などで使用されたこの楽曲は、電子音が幾重にも重なり、聴く者のテンションを強制的に引き上げるようなアップテンポなナンバーです。YUSHI選手は、冒頭でヒップホップのゆったりとした空気を演出した直後、このサイケデリックなビートに切り替えて入場することがあります。
この「静」から「動」への切り替えこそが、YUSHI劇場の真骨頂です。ヒップホップでカッコよく決めつつ、歩き出す瞬間には会場全体をパーティー会場のような熱狂に包み込む。この巧みな選曲術が、彼の入場を唯一無二のものにしています。
音源編集への徹底的なこだわり
YUSHI選手の入場曲がこれほどまでにカッコよく聞こえるのには、もう一つ理由があります。それは、既存の曲をそのまま流すのではなく、入場の尺や展開に合わせて独自に編集(リミックス)しているという点です。
低音(ベース音)を強調して会場のスピーカーで響くようにしたり、曲の展開にメリハリをつけたりすることで、観客の心拍数をコントロールしています。単なるBGMではなく、「演出の一部」として音楽を完全に使いこなしているのです。
RIZIN会場を支配する!YUSHIの入場パフォーマンス

音楽と同じくらい重要なのが、その視覚的な演出です。YUSHI選手の入場は、もはや格闘技の枠を超えた一つの「エンターテインメントショー」として完成されています。なぜ彼の入場はここまで話題になるのでしょうか。
「バーレスク東京」ダンサーとの豪華共演
YUSHI選手の入場を華やかに彩るのが、日本最高峰のエンターテインメントショークラブ「バーレスク東京」のダンサーたちです。
セクシーかつパワフルな衣装に身を包んだダンサーたちが、YUSHI選手の脇を固めて花道を練り歩く姿は圧巻の一言。彼女たちがYUSHI選手の世界観を増幅させ、リングまでの道のりをまるでラスベガスのショーのような空間に変えてしまいます。
格闘技の試合では、トレーナーやセコンド(サポート役)と一緒に歩くのが一般的ですが、YUSHI選手の場合は「主役とヒロインたち」という構図を作り出します。これにより、血生臭い戦いの場に「華やかさ」と「非日常感」がもたらされ、観客は一気に彼・YUSHIの世界に引き込まれるのです。
計算し尽くされた「YUSHIウォーク」
音楽に合わせてゆっくりと花道を歩く、そのスピードや仕草にも計算が見て取れます。決して早歩きにならず、堂々とした足取りで、時折カメラに向かって挑発的な視線を送ったり、サングラスをずらして見せたりするパフォーマンス。
これを可能にしているのは、彼自身の強靭なメンタルと、「自分自身をどう見せるか」を熟知したセルフプロデュース能力です。音楽のビートに合わせて体を揺らしながらも、体幹がぶれない美しい歩き方は、彼がただの色物ファイターではなく、身体能力の高いアスリートであることを密かに証明しています。
派手な衣装とサングラスの秘密
YUSHI選手のトレードマークといえば、ド派手なガウンやファーコート、そしてサングラスです。これらも入場曲の世界観と完全にリンクしています。
例えば、ヒップホップ調の曲で入場する際は、オーバーサイズのストリートファッションを彷彿とさせる着こなしを見せ、サイケデリックな曲のときは、近未来的でエッジの効いたデザインの衣装を選びます。
入場曲が耳からの情報だとすれば、衣装は目からの情報。この両方が一致することで、キャラクターの説得力が生まれます。リングインしてガウンを脱ぎ捨て、鍛え抜かれた肉体を披露するまでの「脱ぐ美学」も含めて、彼の入場パフォーマンスなのです。
YUSHI自身もアーティスト活動をしている?
実はYUSHI選手、既存の曲を使って入場するだけでなく、自分自身でマイクを握り、楽曲をリリースしているアーティストでもあります。彼の音楽的才能についても触れておきましょう。
自身のオリジナル楽曲「SEND TO HELL」
YUSHI選手は、「SEND TO HELL」というオリジナル楽曲を発表しています。この曲では、彼自身がラップを担当しており、格闘家としての闘争心や、アンチ(批判的な人々)に対する強烈なメッセージを歌詞に込めています。
「地獄へ送る」という過激なタイトル通り、攻撃的で力強いリリック(歌詞)が特徴です。この曲は、彼の生き様そのものを表現しており、単なる話題作りではなく、本気で音楽と向き合っている姿勢が伝わってきます。
格闘家とアーティストの「二刀流」
YUSHI選手にとって、音楽は格闘技の「おまけ」ではありません。彼は自身のSNSやインタビューで、トレーニングと同じくらい、自身の見せ方やクリエイティブな活動に力を入れていることを公言しています。
YUSHI選手のスタイル
「強ければいい」という従来の格闘家の枠に収まらず、「強くて、カッコよくて、面白い」を目指す。音楽活動はその「カッコよさ」を表現するための重要な武器となっています。
自らリリックを書き、フロウ(歌い回し)を考える過程は、試合の戦略を練る作業と似ているのかもしれません。リング上での戦いと、マイクを通した表現。この二つが高いレベルで融合しているからこそ、彼の言葉やパフォーマンスには重みと説得力が生まれるのです。
今後の音楽活動への期待
ファンの中には、「次の試合では新曲で入場してほしい」と期待する声も少なくありません。YUSHI選手自身も音楽への情熱を持ち続けているため、今後さらにクオリティの高い楽曲がリリースされる可能性は十分にあります。
もし彼が、自分自身の完全オリジナル曲でRIZINのリングに入場する日が来れば、それは彼のキャリアにおいて大きなハイライトとなるでしょう。格闘家・YUSHIとしてだけでなく、アーティスト・YUSHIとしての進化からも目が離せません。
なぜ「ウェッサイ」と「サイケ」なのか?YUSHIのルーツ
YUSHI選手の入場曲は、主に「ウエストコースト・ヒップホップ(ウェッサイ)」と「サイケデリック・トランス(サイケ)」の2つのジャンルで構成されています。一見、正反対にも思えるこの2つのジャンルを、なぜ彼は選んでいるのでしょうか。
ホスト時代に培った「盛り上げ」の美学
YUSHI選手が元ホストであることは有名な話です。ホストクラブという場所は、音楽と照明、そしてマイクパフォーマンスで客のテンションを最高潮に持っていく「演出のプロ」が集まる場所でもあります。
特に「サイケ」は、かつての日本のクラブシーンやパーティーシーンで爆発的な人気を誇ったジャンルであり、聴く人の脳を刺激して高揚させる効果があります。YUSHI選手は、「どうすれば観客が盛り上がるか」「どうすれば会場が一体になるか」を、ホスト時代の実体験として肌で知っているのです。
彼の選曲における「サイケ」の要素は、彼が持つ「最高のパーティー(試合)を提供する」というホスト精神(おもてなしの心)の表れと言えるでしょう。
ウエストコースト・スタイルへの憧れ
一方で、「Still D.R.E.」に代表されるウェッサイ(西海岸)のヒップホップは、彼のファッションやライフスタイルのルーツです。
ローライダーに乗り、高級ブランドを身につけ、仲間を大切にする。そうした「バッドボーイ」でありながら「成功者」でもあるというスタイルは、多くの男性が憧れる象徴的なイメージです。
「クールで重厚なウェッサイ」で自身のカリスマ性を魅せ、「アッパーなサイケ」で会場を熱狂させる。
この「静と動」「カリスマと熱狂」のハイブリッドこそが、YUSHIという人間を形成しているルーツであり、彼が入場曲にこの2ジャンルを選ぶ最大の理由なのです。
ファンが語るYUSHIの入場シーンの評価
最後に、YUSHI選手の入場曲やパフォーマンスに対して、ネット上や会場のファンがどのような反応を示しているのかを見てみましょう。
SNSでの反響と「かっこいい」の声
試合が終わった後のSNSでは、勝敗に関わらず彼の入場シーンについての投稿が溢れます。
「YUSHIの入場曲を聞くと鳥肌が立つ」「あのピアノのイントロが流れた瞬間の高揚感がヤバい」「入場だけでチケット代の元が取れた」といった絶賛の声が多く見られます。特に、YouTubeなどにアップロードされた入場シーンの動画は高い再生数を記録しており、海外のファンからも「日本のマクレガーだ」「世界で一番クールな入場」とコメントがつくほどです。
モチベーションアップに使われる楽曲
YUSHI選手の選ぶ曲は、ジムでのトレーニング中や、仕事に行く前のテンションを上げたい時に聴く「モチベーション・ソング」としても人気があります。
「YUSHI入場曲」で検索してプレイリストを作っているファンも多く、彼の選曲センスが一般のリスナーにも広く受け入れられていることがわかります。彼の入場曲は、単なる試合のBGMを超えて、ファンの生活に活力を与えるエナジーソングとなっているのです。
試合前から勝負は始まっている
対戦相手にとっても、YUSHI選手の入場は脅威です。あれだけの演出と観客の歓声を背に受けてリングインしてくる姿は、対峙する選手に「こいつはただ者ではない」というプレッシャーを与えます。
YUSHI選手にとって、入場曲が鳴り響いたその瞬間から、すでに試合は始まっています。音楽と演出で会場の空気を完全に自分のものにし、その勢いのままゴングを聞く。この「空間支配能力」こそが、彼が多くのファンに支持される理由の一つです。
まとめ:YUSHIの入場曲は彼の生き様そのもの

ここまで、YUSHI選手の入場曲について、曲名やアーティスト、演出の裏側まで解説してきました。
彼の入場曲選びは、単に「流行っているから」や「好きだから」という理由だけではありません。「Still D.R.E.」で自身のバックボーンにある美学を表現し、「サイケ」でエンターテイナーとして会場を熱狂させる。そこには、元ホストとして、そして一人の格闘家としてのYUSHI選手の生き様が色濃く反映されています。
次にRIZINの大会を見る際は、ぜひ彼の入場シーンに注目してください。イントロが流れた瞬間、あなたはもうYUSHIワールドの住人になっているはずです。



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