「スクワットだけで痩せるなんて本当?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、実はスクワットは全身の脂肪を燃焼させるために非常に効率の良いトレーニングです。下半身には全身の筋肉の約7割が集まっており、ここを鍛えることで基礎代謝が劇的に向上します。
ボクシングやキックボクシングの現場でも、力強いパンチやキックを生み出す土台作りとしてスクワットは欠かせません。この記事では、道具を使わず自宅でも取り組めるスクワットのダイエット効果と、確実に結果を出すための具体的な方法を詳しく解説していきます。
運動を習慣にしたい初心者の方から、さらに体を引き締めたいボクシングファンの方まで、今日から役立つ情報を凝縮しました。まずは、なぜスクワットがダイエットに最適だと言われているのか、その理由から紐解いていきましょう。
スクワットだけで痩せることは可能なのか?期待できるダイエット効果

結論からお伝えすると、スクワットを中心に据えたトレーニングでダイエットを成功させることは十分に可能です。スクワットは「エクササイズの王様」とも呼ばれ、単に足を細くするだけでなく、全身の引き締め効果が期待できる優れた運動です。
スクワットが高いダイエット効果を持つ主な理由:
1. 筋肉量の多い下半身をターゲットにするため消費カロリーが高い
2. 基礎代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体質に変わる
3. 成長ホルモンの分泌を促し、脂肪燃焼を加速させる
下半身の大きな筋肉を動かして基礎代謝を底上げする
人間の体の筋肉のうち、約60%から70%は下半身に集中しています。太ももの前側にある「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」、お尻の「大殿筋(だいでんきん)」、太ももの裏側の「ハムストリングス」といった大きな筋肉を同時に動かすのがスクワットの特徴です。
これらの大きな筋肉を鍛えると、効率よく筋肉量が増え、基礎代謝が向上します。基礎代謝とは、私たちがじっとしていても消費されるエネルギーのことです。スクワットで筋肉を育てることで、寝ている間や仕事中であっても脂肪が燃えやすい体へと変化していきます。
ボクシングなどの格闘技でも、スタミナを維持するために高い代謝機能は欠かせません。スクワットを継続することで、激しい運動をしていない時間帯でもカロリーを消費し続ける「燃焼体質」を手に入れることができるのです。これが、スクワットがダイエットにおいて重要視される最大の理由です。
成長ホルモンの分泌と脂肪燃焼のメカニズム
スクワットのような強度の高いレジスタンス運動を行うと、体内では「成長ホルモン」の分泌が活発になります。成長ホルモンには筋肉の修復を助ける働きがあるだけでなく、脂肪の分解を促進する強力な作用があります。
スクワットで下半身を追い込むと、脳が強い刺激を感知し、成長ホルモンを大量に放出します。このホルモンの働きにより、蓄積された脂肪がエネルギーとして使われやすい状態へと導かれます。特に、スクワット後の数時間は脂肪燃焼効果が続くと言われています。
ただ足を動かすだけでなく、全身のホルモンバランスに働きかけることで、お腹周りや腕などの脂肪にもアプローチできるのがスクワットの強みです。ボクサーが減量中に自重トレーニングを欠かさないのも、こうした生理学的なメリットを最大限に活かすためなのです。
ヒップアップと姿勢改善による見た目の変化
体重の数字以上に大切なのが、見た目のシルエットです。スクワットはお尻の筋肉である大殿筋をダイレクトに刺激するため、ヒップアップ効果が非常に高いのが魅力です。お尻の位置が高くなると、脚が長く見えるようになり、立ち姿全体のバランスが整います。
また、正しいフォームで行うスクワットは、背中や腹筋といった体幹部分も安定させる必要があります。これにより姿勢が良くなり、ポッコリお腹の解消にもつながります。姿勢が改善されると血流も良くなり、むくみの解消や代謝のさらなる向上も期待できるでしょう。
ボクシングにおいても、正しい姿勢(フォーム)は攻撃力と防御力の両面に影響します。スクワットで土台を整えることは、ダイエットという目的を超えて、健康的で美しい、かつ機能的な体を手に入れることと同義なのです。見た目の変化を実感しやすい点は、モチベーション維持にも大きく貢献します。
スクワットと有酸素運動の消費カロリー比較
よく「スクワット15回は腹筋500回に匹敵する」と言われることがありますが、これは筋肉への刺激の強さとエネルギー消費効率の高さを示したものです。ウォーキングなどの有酸素運動と比べても、短時間で得られる代謝の向上効果は非常に優れています。
例えば、30分のウォーキングで消費されるエネルギーはそれほど多くありませんが、スクワットで筋肉を鍛えると、その後の日常生活での消費エネルギーが底上げされます。これを「アフターバーン効果」と呼び、運動が終わった後もしばらく脂肪が燃え続ける状態が維持されます。
もちろん、ボクシングやキックボクシングのような有酸素運動と組み合わせるのが理想ですが、時間がない方にとっては、スクワットだけで効率的にカロリーを消費する戦略は非常に賢い選択です。短時間で高い負荷をかけることで、効率的にシェイプアップを目指すことができます。
正しいフォームで効果を最大化するスクワットの基本

スクワットの効果を引き出すために最も重要なのは、回数よりも「フォーム」です。間違ったやり方で続けてしまうと、膝や腰を痛めてしまう原因になるだけでなく、ターゲットとする筋肉に刺激が伝わりません。まずは基本となる「ノーマルスクワット」をマスターしましょう。
膝を痛めないための重心と足の運び方
スクワットで最も多い失敗は、膝が前に出すぎてしまうことです。膝がつま先よりも大幅に前に出ると、体重がすべて膝関節にかかってしまい、怪我のリスクが高まります。これを防ぐためには、「椅子に座るように」お尻を斜め後ろに引く意識が大切です。
また、動作中に膝が内側に入ってしまう「ニーイン」にも注意が必要です。これは特に女性に多い傾向がありますが、膝の内側の靭帯を痛める原因になります。常に膝がつま先と同じ方向を向いているかを確認しながら、ゆっくりと腰を落としていきましょう。
足の裏全体が床に吸い付いているような感覚を持ち、特にかかとに重心を乗せることで、お尻や太もも裏の筋肉(ハムストリングス)を効果的に使うことができます。ボクシングの構えでも足裏の接地感は重要ですが、スクワットはその感覚を養うのにも最適です。
背筋を伸ばして体幹を安定させる意識
スクワットを行う際、背中が丸まってしまうと腰への負担が大きくなります。胸を張り、目線はまっすぐ前か、少し斜め上を向くようにしましょう。これにより背骨の自然なカーブが保たれ、安全に負荷をかけることができます。
お腹に軽く力を入れて「腹圧」を高めることも忘れてはいけません。腹圧を高めることで体幹が安定し、上半身がぐらつくのを防いでくれます。スクワットは単なる足の運動ではなく、腹筋や背筋も連動させる全身運動であることを意識してください。
キックボクシングで強い蹴りを出す際も、この体幹の安定感が必要不可欠です。スクワットを通じて体の中央部を支える力を養うことで、ダイエット効果だけでなく、運動能力そのものの向上も期待できます。美しい姿勢を維持しながら動作を行うことが、脂肪燃焼の近道です。
呼吸法をマスターして脂肪燃焼効率を高める
トレーニング中の呼吸は、血圧の急上昇を防ぎ、筋肉に酸素を送り込むために非常に重要です。基本的には、「腰を下ろす時に吸い、立ち上がる時に吐く」というリズムを守りましょう。呼吸を止めてしまうと、体に余計な力みが生まれてしまいます。
深く息を吸い込むことで腹圧が高まり、腰回りのサポートになります。そして、最も力が必要な「立ち上がる局面」で力強く息を吐き出すことで、筋肉の収縮を助け、より大きな力を発揮できるようになります。しっかり呼吸をすることで、脂肪燃焼に必要な酸素も供給されます。
ボクシングのミット打ちやサンドバッグ打ちでも呼吸法は基本中の基本です。スクワットの動作に合わせて一定のリズムで呼吸を行う練習をすることで、心肺機能の強化にもつながります。リズミカルに、かつ丁寧な呼吸を意識して、トレーニングの質を高めていきましょう。
適切な可動域と動作のスピードについて
どのくらい深く腰を下ろせばいいのか迷う方も多いでしょう。基本的には、太ももが床と平行になるくらい(パラレルスクワット)まで下ろすのが理想的です。ただし、体が硬い方は無理をせず、背中が丸まらない範囲で行ってください。無理に深く下ろしすぎると逆にフォームが崩れます。
また、動作のスピードも重要です。勢いをつけて「ピョコピョコ」と動くのではなく、下ろす時に3秒、上げる時に2秒といった具合に、ゆっくり丁寧に行うことで筋肉への刺激が強まります。これを「スロートレーニング」と呼び、軽い負荷でも高い効果が得られます。
筋肉に力がかかっている時間を長くすることで、脂肪燃焼を促す代謝産物が溜まりやすくなります。回数をこなすことよりも、1回1回の動作に集中し、筋肉が伸び縮みしている感覚をしっかり味わうことが、スクワットだけで痩せるためのポイントです。
効率よく脂肪を落とすためのスクワットバリエーション

基本のスクワットに慣れてきたら、異なる部位をターゲットにしたバリエーションを取り入れてみましょう。筋肉に新しい刺激を与えることで、停滞期を防ぎ、より効率的に全身を引き締めることができます。ここでは、特におすすめの3つの種類を紹介します。
| 種類 | 主なターゲット | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| ワイドスクワット | 内もも(内転筋)、お尻 | 脚のラインを整え、美脚効果が高い |
| ブルガリアンスクワット | お尻(大殿筋)、太もも | 片足で行うため負荷が高く、ヒップアップに最適 |
| ジャンプスクワット | 下半身全体、心肺機能 | 瞬発力を鍛え、脂肪燃焼効率が非常に高い |
内ももの隙間を作るワイドスクワット
ワイドスクワットは、足を肩幅の1.5倍から2倍程度に広く開き、つま先を外側に大きく向けて行う方法です。このフォームの最大の特徴は、普段使いにくい「内転筋(ないてんきん)」を重点的に鍛えられる点にあります。内ももを引き締めたい方には欠かせない種目です。
動作のポイントは、膝がつま先の方向にしっかり向くように開きながら腰を下ろすことです。股関節が大きく開くため、骨盤周りの血流も改善され、下半身の冷えやむくみの解消にも役立ちます。お尻の下部にも強い刺激が入るため、垂れ尻が気になる方にも非常に効果的です。
ボクシングやキックボクシングでは、サイドステップや横方向への動きで内転筋を多用します。ワイドスクワットでこの筋肉を強化しておくことで、ダイエット効果のみならず、軽やかなフットワークを手に入れることができるでしょう。週に数回、基本のスクワットに混ぜて行ってみてください。
お尻を集中的に引き締めるブルガリアンスクワット
より高い負荷を求めたいなら、ブルガリアンスクワットが最適です。これは後ろに椅子や台を置き、片足のつま先を乗せた状態で、もう一方の足でスクワットを行う種目です。自重トレーニングの中ではトップクラスの強度を誇り、特にお尻への刺激が強力です。
片足で行うため、バランスを取るために腹筋や背筋といった「インナーマッスル」も激しく使われます。不安定な状態を維持することで、通常のスクワットでは届かない深層部の筋肉まで動員されます。片足10回ずつ行うだけでも、心拍数が上がり汗が吹き出してくるはずです。
ボクシングにおいて、パンチの威力は足腰の粘りから生まれます。ブルガリアンスクワットで片足ずつの筋力を高めることは、安定した土台作りに直結します。ダイエット面でも、強度の高い運動を短時間で行うことで脂肪燃焼スイッチが入りやすくなるため、積極的に挑戦したい種目です。
瞬発力と脂肪燃焼を同時に狙うジャンプスクワット
ジャンプスクワットは、スクワットの動作から立ち上がる際に力強くジャンプする、プライオメトリクス(瞬発力)トレーニングの一種です。通常のスクワットよりも心肺負荷が大幅に高まるため、脂肪燃焼効果は絶大です。短時間で追い込みたい時に非常に有効な方法です。
着地の際は、膝をやわらかく使い、音を立てないように静かに戻るのがコツです。これにより、衝撃を筋肉で受け止めることになり、さらなる負荷を筋肉にかけることができます。全身をダイナミックに使うため、有酸素運動に近い性質も持ち合わせており、まさに「痩せるためのスクワット」と言えます。
キックボクシングの爆発的な蹴りや、ボクシングの踏み込みを強化するのにも最適なメニューです。ただし、膝や腰への負担が大きいため、基本のスクワットのフォームが完璧にできてから取り入れるようにしましょう。週に1〜2回、HIIT(高強度インターバルトレーニング)のメニューとして組み込むのがおすすめです。
スクワットだけで痩せるための理想的な頻度と回数

「毎日やったほうがいいの?」という質問をよく受けますが、筋肉の成長と脂肪燃焼の効率を考えると、適切な頻度と休息のバランスが必要です。がむしゃらに回数をこなすよりも、自分のレベルに合わせた計画を立てることが、リバウンドを防ぎ継続するための近道です。
初心者の方への目安:
まずは「15回×3セット」を、週に3回(1日おき)行うことから始めましょう。筋肉痛がある時は無理をせず、休ませる勇気を持つことが大切です。
初心者がまず目指すべき「15回3セット」の重要性
筋力トレーニングの基本として、15回程度で「あともう少しならできるけど、かなりきつい」と感じる負荷が、筋肉を成長させ代謝を上げるのに最も適しています。これを3セット繰り返すことで、筋肉の繊維を十分に刺激し、体の変化を促すことができます。
セット間の休憩(インターバル)は、30秒から1分程度に設定しましょう。休憩を取りすぎると筋肉の温度が下がってしまい、効果が薄れてしまいます。逆に短すぎると次のセットでフォームが崩れてしまうため、「呼吸が少し整ったかな」というタイミングで再開するのがベストです。
ボクシングの練習でも「インターバル」の使い方が上達の鍵を握りますが、スクワットも同様です。短い時間で集中して追い込む習慣をつけることで、日常生活の中に自然と運動を取り入れられるようになります。まずはこの「15回3セット」を完遂することを目標にしましょう。
筋肉を育てるための「超回復」を意識したスケジュール
スクワットをした後は、筋肉に微細な傷がついた状態になります。この傷が修復される過程で筋肉は以前よりも強く、太くなります。これを「超回復(ちょうかいふく)」と呼び、通常48時間から72時間の休息が必要とされています。つまり、毎日やるよりも1日おきにやる方が効率的なのです。
毎日同じ部位を鍛えすぎると、疲労が蓄積して怪我をしたり、逆に筋肉が減ってしまったりすることもあります。休んでいる間に脂肪が燃え、筋肉が作られているとイメージしてください。休養もトレーニングの一部として、カレンダーに予定を書き込むのが継続のコツです。
ボクシングジムに通っている方であれば、ジムに行かない日にスクワットを行い、ジムに行く日は格闘技の練習に集中する、といったサイクルが理想的です。体の回復具合を観察しながら、自分のライフスタイルに合った「スクワットルーティン」を構築していきましょう。
慣れてきたら取り入れたい「プログレッシブ・オーバーロード」
体がスクワットの刺激に慣れてくると、同じ回数では効果が停滞してしまいます。そこで重要になるのが「プログレッシブ・オーバーロード(過負荷の原則)」です。徐々に負荷を増やしていくことで、常に体が進化し続け、脂肪燃焼を継続させることができます。
負荷を増やす方法はいくつかあります。回数を増やす(15回から20回へ)、セット数を増やす(3セットから4セットへ)、あるいは動作をさらにゆっくり行うといった工夫です。ペットボトルなどの重りを持つことも有効です。大切なのは、「先週の自分よりも少しだけ高い壁」に挑戦し続けることです。
この考え方はボクシングの上達プロセスと全く同じです。少しずつハードルを上げていくことで、体は確実に変わっていきます。スクワットだけで痩せるという目標を達成するためには、現状に満足せず、筋肉に新鮮な刺激を与え続ける意識を持ちましょう。
モチベーションを維持するための記録と変化の確認
ダイエットを継続する上で、自分の成長を視覚化することは非常に強力なサポートになります。スクワットを行った日、回数、セット数をスマートフォンのアプリやノートに記録してみましょう。「今日はこれだけ頑張った」という記録が、明日への活力になります。
また、体重計の数字だけでなく、太ももやお尻の周り、ウエストのサイズを測っておくこともおすすめします。筋肉は脂肪よりも重いため、体重が変わっていなくても「サイズが落ちている」「引き締まっている」ということがよくあります。鏡で自分の体型をチェックする習慣もつけましょう。
ボクシンググローブをはめて鏡の前に立つように、トレーニングウェアを着てスクワットをする自分の姿を確認してください。姿勢が良くなり、顔つきが引き締まってくる変化を楽しみながら進めることが、長期的な成功を収める秘訣です。記録は裏切りません。
運動効果をサポートする食事と栄養の考え方

スクワットでいくら筋肉を刺激しても、材料となる栄養が不足していたり、食べ過ぎていたりしてはダイエット効果は半減してしまいます。「スクワットだけで痩せる」を現実にするためには、食事のコントロールが車の両輪のように不可欠です。厳しい制限ではなく、賢い選択を意識しましょう。
痩せるための食事の基本ルール:
・筋肉の材料となる「タンパク質」を毎食しっかり摂取する
・「糖質(炭水化物)」は運動のエネルギー源として適切に摂る
・加工食品を避け、野菜やキノコ類で食物繊維を補う
タンパク質は筋肉の修復と維持に欠かせない
スクワットによって刺激を受けた筋肉を修復し、基礎代謝を維持するためにはタンパク質が必要です。鶏の胸肉、ささみ、魚、卵、納豆、豆腐などのタンパク質豊富な食材を意識して選びましょう。1日の摂取目安は、体重1kgあたり1gから1.5g程度が理想とされています。
食生活だけで補うのが難しい場合は、プロテインを活用するのも一つの手です。特にスクワット後30分から1時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、栄養が筋肉に吸収されやすい時間帯です。このタイミングで手軽にタンパク質を補給することで、効率よく体を引き締めることができます。
ボクサーがタンパク質を重視するのは、筋肉を維持しながら脂肪だけを落とすためです。私たちもそれを見習い、毎回の食事にメインとなるタンパク質源があるかを確認しましょう。タンパク質をしっかり摂ることで腹持ちも良くなり、無駄な間食を減らす効果も期待できます。
炭水化物を敵に回さない!タイミングと質の重要性
ダイエット中だからといって、炭水化物を完全にカットするのはおすすめしません。スクワットのような強度の高い運動を行うには、エネルギー源となる糖質が必要です。糖質が不足した状態で運動をすると、体は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとしてしまい、本末転倒な結果を招きます。
ポイントは「食べるタイミング」と「質」です。運動の1〜2時間前に、玄米やオートミール、全粒粉のパンといった、血糖値が上がりにくい「低GI食品」を摂るのが理想的です。これにより、スクワット中にエネルギー切れを起こすことなく、質の高いトレーニングがこなせます。
一方で、夜遅い時間の大量の炭水化物は、エネルギーとして使われず脂肪として蓄積されやすいため控えめにしましょう。キックボクシングの試合前の選手も、エネルギー補給と体重管理のバランスを徹底しています。炭水化物は「動くためのガソリン」として、戦略的に摂取しましょう。
水分補給と代謝の関係を軽視してはいけない
水分補給は、脂肪燃焼において驚くほど重要な役割を担っています。体内の水分が不足すると血流が悪くなり、筋肉への栄養供給や老廃物の排出がスムーズに行かなくなります。その結果、代謝が落ち、スクワットの効果も十分に発揮できなくなってしまうのです。
目安としては、喉が渇く前にこまめに水分を摂り、1日を通して1.5〜2リットル程度の水を飲むのが良いでしょう。特にスクワット中は汗をかきやすいため、コップ1杯の水をトレーニング前後と途中にしっかり摂取してください。お茶やコーヒーよりも、純粋な「水」が代謝のサポートには最適です。
ボクシングの練習中も激しく汗をかきますが、適切な水分補給は持久力の維持に直結します。デトックス効果を高め、むくみを解消することで、見た目もすっきりとしてきます。脂肪燃焼という化学反応をスムーズに進めるために、体内を常に新鮮な水で満たしておくイメージを持ちましょう。
睡眠と休息が脂肪燃焼を加速させる
実は、脂肪が最も燃焼し、筋肉が成長するのは寝ている間です。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、スクワットで疲労した体のメンテナンスが行われます。睡眠不足が続くと、食欲を増進させるホルモンが増え、ダイエットの失敗に繋がりやすくなるという研究データもあります。
理想は7〜8時間の質の良い睡眠を確保することです。寝る直前の食事や、スマートフォンによるブルーライトの刺激を避けることで、深い眠りに入りやすくなります。しっかり寝て体を休めることで、次のスクワットでも高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
ハードなトレーニングをする格闘家ほど、睡眠を大切にします。休息もトレーニングの延長線上にあると考え、「よく動き、よく食べ、よく眠る」というシンプルなサイクルを回していきましょう。これこそが、リバウンドせずにスクワットだけで痩せるための最強の土台となります。
ボクシング・キックボクシングとスクワットの相乗効果

このブログの読者の中には、ボクシングやキックボクシングを実際に楽しんでいる方や、これから始めたいと考えている方も多いでしょう。スクワットはダイエットに効くだけでなく、格闘技のパフォーマンスを飛躍的に向上させる「最高の補助トレーニング」でもあります。
格闘技におけるスクワットの恩恵:
下半身が安定することで、パンチの回転力が上がり、重みのあるキックを放てるようになります。また、ステップワークの持続力が向上し、試合や練習の後半でもバテにくい体を作ることができます。
下半身の安定がパンチの破壊力を生む
ボクシングにおいて、強いパンチは腕の力だけで打つものではありません。床を蹴る力が足首、膝、股関節を伝わり、腰の回転を経て拳へと伝達されます。スクワットで下半身を鍛えることは、この「床を蹴る力」を底上げすることを意味します。
特に土台となる太ももとお尻が安定していると、パンチを打つ際の軸がぶれなくなります。強力なストレートやフックを放っても体勢を崩さず、すぐに次の動作(ディフェンスや追撃)に移ることができるようになります。スクワットで養った筋力は、そのままリング上での「威力」へと変換されるのです。
ダイエット目的でスクワットをしている方も、「いつか力強いパンチを打ちたい」という目標を持つと、トレーニングの楽しさが倍増します。全身を連動させる感覚を意識しながらスクワットを行うことで、機能的で動ける、引き締まった体を作り上げることができます。
キックに必要なバランス感覚と柔軟性の向上
キックボクシングでは、片足で立ってバランスを保ちながら、もう一方の足で鋭いキックを放ちます。この時、軸足には自身の体重以上の強い負荷がかかります。スクワット、特にワイドスクワットやブルガリアンスクワットは、この軸足の安定性とバランス感覚を養うのに非常に有効です。
また、スクワットの動作は股関節の可動域を広げる効果もあります。股関節が柔軟になると、高い打点のハイキックが蹴りやすくなるだけでなく、怪我の予防にもつながります。筋肉を鍛えながら、関節の柔軟性も高められるのがスクワットの隠れたメリットです。
バランスが取れた体は、無駄なエネルギーを消費しません。効率よく動けるようになることで、トレーニング自体の密度が上がり、結果としてダイエットの進捗も早まります。キックボクシングの練習とスクワットを組み合わせることで、理想のボディラインへの到達がより現実的になります。
心肺機能へのアプローチでスタミナアップ
スクワットは自重であっても、正しいフォームで連続して行うとかなりの心拍数上昇を伴います。特に、先ほど紹介したジャンプスクワットなどのバリエーションは、心肺機能に強い刺激を与えます。これはボクシングの激しいラウンドを戦い抜くスタミナ作りに直結します。
基礎体力がつくことで、ジムでのボクシング練習そのものの強度を上げられるようになります。「いつもより1ラウンド多く動けるようになった」「サンドバッグを強く叩き続けられるようになった」といった変化は、脂肪燃焼をさらに加速させる好循環を生みます。
単調な有酸素運動が苦手な方でも、スクワットという明確な目標がある種目なら続けやすいはずです。自分の体の変化を格闘技の動きを通じて実感できるのは、ボクシングブログを読んでいる皆様ならではの特権です。強さと美しさを同時に手に入れましょう。
スクワットだけで痩せるための重要ポイントまとめ
ここまで、スクワットだけで効率的に痩せるためのメカニズムから具体的な方法、そして格闘技との相乗効果について解説してきました。スクワットは、正しく取り組めば確実に体を変えてくれる、非常に頼もしいトレーニングです。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
・下半身の大きな筋肉を鍛えることで、基礎代謝を上げ「太りにくい体」を作る
・正しいフォーム(膝を出しすぎない、背筋を伸ばす、重心はかかと)を最優先にする
・「15回×3セット」を週3回から始め、超回復のために休息日を設ける
・ワイドスクワットやブルガリアンスクワットで飽きを防ぎ、刺激を変える
・タンパク質を意識した食事と十分な睡眠で、トレーニング効果を最大化する
・ボクシング等の動きとリンクさせることで、機能的な美しさを目指す
スクワットの最大の魅力は、道具も広いスペースも必要なく、今この瞬間から始められる手軽さにあります。1日に10回からでも構いません。まずはスクワットをする習慣を身につけることが、ダイエット成功への第一歩です。
ボクシングやキックボクシングのエッセンスを取り入れながら、自分のペースで楽しみながら継続していきましょう。継続の先に、これまで見たことのない引き締まった自分の体が待っているはずです。今日から、理想の体型を目指してスクワットをスタートさせてください。




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